今伝えたい2024年問題
2025年が始まって早1ヵ月弱。
2024年の年末、
そして今年からあらゆる面でリスタートしてきました。
だからこそ、
みなさんにはきちんと真実を話していこうと思います。
昨年1月から働いていたWANOKUNI農園を10月にやめたこと。
そして、
南紀オレンジサンライズFCの運営会社が変わったこと。
なぜこの二つか。
一つは自分の中で大きなことだったから。
そしてもう一つは、
この話はどちらかを欠いては説明がつかないからだ。
では、
それぞれの簡単な説明も入れながら
踏み込んでいこうと思う。
先に言っておくと、
何か、誰かを誹謗中傷するつもりはない。
なので極力、
感情的にならないように
事実を述べていこうと思う。
以下は喋り口調で。
それでは…
WANOKUNI農園とは、
南紀オレンジサンライズFCの旧運営会社のオーナー(以下:旧オーナー)と自分とで立ち上げた梅農園。
みなべ町を中心とし、
畑や倉庫を借り、
いろんな方に支えてもらいながら管理、運営してきました。
自分たちの梅がまだない時期から、
イベントに出て梅ジュースの販売をしたり
春先から青梅の予約注文を開始したりと
様々な工夫をしてきました。
それに伴う飲食や露店販売の許可なども取りました。
しかし、
安定した収益を得ることができず、
梅の大凶作も相まって売り上げとしては厳しいものでした。
自分は基本的に「管理担当」だったので
日々畑に出て作業をするのがメイン。
「販売担当」は旧オーナーがメインとなり
売り上げをつくってもらいました。
とはいえ、
2人で協力しながら色々とやってきました。
だからこそ、
農園がどのくらいの収益を得ていて、
人件費に充てる売り上げがあるのかどうかも薄々、いやよく分かっていました。
ただ、
農園を始める前に、
「時給〇〇円」(ここも問題ありの内容でしたが)、
プラスで利益の4割を2人で割ってボーナスとする、
という話がありました。
一つ言っておきたいのは、
自分は資本金など出しておらず
雇用される側(従業員)扱いになると
始めに言われていたということ。
こういう話だったので、
「まぁ最低限働いた分だけの収入はあるから、サッカーしながらでもやっていけるな」
と少し安心してスタートしました。
2024年1月から始まり、
1月2月は期日通り(翌月末払い)に給料をいただきました。
しかし、
3月からは少しずつ支払いが遅れていきました。
5月の後半あたりになっても
3月分がこなかったので、
ちらっと話をしたら少ししてから2回に分けていただけました。
ただ、
4月以降はまったく…、という感じになりました。
近くにいる人にだけ話はしていましたが
大ごとにはならないように
あまり打ち明けてはいませんでした。
収穫も終わり9月に入ってもなく、
自分が車を買い替えないといけなくなった時にきちんと話をしました。
そこから(?)、
南紀オレンジサンライズFCの運営もきちんと回っていない、
というより
圧倒的にスタッフが足りない
という状態だったので、
現在のクラブのオーナー(以下:現オーナー)がボランティアスタッフとして助けてくれました。
その現オーナーは
その年から個人パートナーになってくださったり、それ以前からサポートしてくれていた方でした。
(もちろんまずはクラブを応援してくれていました)
そして現オーナーが
WANOKUNI農園を一緒にやっていた旧オーナーに自分の給料未払問題を言及してくださりました。
それからあらゆる問題が浮上してきたわけです。
クラブの運営は、
お世辞にも良い状態ではなく、
“お金”の面でも厳しいものでした。
上富田町がバックについたこともあり
クラブの運営をクリアなものにしようと
フロント側が尽力してくれました。
少し話が前後しますが、
農園からの給料はこの問題が大きく出た9月末から考えると、
4〜8月分、5ヵ月分がなかったわけです。
それでも、
農園の売り上げもしんどいのは分かっていたし、
旧オーナーもおそらくもらっていないだろうと思い
いつか利益が安定することを願い
特段深刻に捉えずにいました。
(9月末ごろに周りにきちんと相談したら我慢してたことに怒られました。笑)
ともあれ、
ぼく自身は旧オーナーに怒ったりしてなかったし
むしろ一緒にやってる身としての考えをもっていました。
なので、
可能であればWANOKUNI農園で続けたいという意向でした。
この未払問題と、
クラブの運営面での問題が同時進行で進んでいったわけです。
ただ、
後に明らかになった問題で
旧オーナーがクラブの方でもお金の問題を起こしていることが分かりました。
それを知った時に、
クラブ、チーム、そして選手のことを
何も考えてくれてないんやなと落胆し、
さすがにこれ以上一緒に農園をやっていくことは厳しいと判断しました。
農園の未払いだけではおそらく農園を辞めていなかったかもしれません。
ただ、
自分の中で一番大事なサッカー選手としての自分とチームをないがしろにされていたことが許せませんでした。
また話を少し切り替えて…
上富田町と調印をしたのち、
ふるさと納税で公金が入ってくるために
旧運営会社からクラブを独立させる必要性が出てきました。
ということで、
旧オーナーの運営会社が離れて
クラブ自体が一つの株式会社として独立する流れとなりました。
株式会社としてやるとなった時に
新たなオーナーとなるのはクラブの代表を務めていた方(以下:元代表)でした。
しかし、
資本金の面やそれまでの運営状態を見たうえで
一人ですべてやるのは難しいと思った現オーナーは
自分がオーナーを務めるので
再び代表としてやりませんか?
経営面が安定したら
そのままクラブをお任せします
という元代表にとってはノーリスクハイリターンの提案をしました。
が、
最終的に元代表の出した答えは「NO」。
クラブはお渡ししますので
私はこのクラブから去ります
という判断を元代表は下しました。
その判断は今となってはもういい。
選手全員が元代表を好いていたので
悲しい想いがあったのは事実ですが…
しかし、
そうしたぼくたちの想いを踏みにじる事件が起きました。
それは、
元代表が何の挨拶も説明もなくクラブから去り
さらには
クラブから去るという話をするとされていた10/20より以前から
紀南地域に新たなサッカークラブ「きのくに南サッカークラブ」を立ち上げたのです。
これが一番の衝撃であり、
全員が元代表への信頼を失った出来事でした。
結局、
元代表からの説明はその後も一切ありませんでした。
ぼく自身は、
10月に練習で会ってから一度も顔を合わせていません。
信頼していただけに、
“怒り”よりも“悲しみ”が大きかったですが
ここまで無責任なことをされると
逆にもう吹っ切れた気持ちになりましたね。
そうして、
旧運営会社から新運営会社に変わり、
代表もオーナーも新たな方が務めることとなったわけです。
きっかけはもしかすると、
ぼくが車を買い替えることになり
給料をいただかないとやっていけなくなり
現オーナーに相談したことだったのかもしれません。
そこから、
あらゆる問題があらわになっていったので…
とはいえ、
それはあくまできっかけであり、
いずれは隠しきれずに大きな問題となって世に出ていたかもしれない。
そうなる前に、
きちんとクリアにする努力がなされ
運営会社も変わり一新しようとなったのは
良かったことなんだと思う。
まぁそれが良かったかどうかは、
この先次第なので今はまだ判断できませんが。
ただ、
正解だったと思える、思ってもらえるように改めてがんばっていきます。
これが、
WANOKUNI農園を辞めたことと
南紀オレンジサンライズFCの運営会社が変わったことの経緯です。
本当はもっと複雑で、
旧オーナー、元代表、
そして現オーナー、運営会社の想いや考えは省いて
ただ事実を述べたまでにはなりますが。
では話を締めます。
結局、
組織や人がもめる時の大半は、
“お金”と“恋愛”が絡んでくると改めて感じました。
今回は“恋愛”要素はありませんが…
やはり、
“お金”の面はきちんとしておかないといけませんね。
信頼の喪失に繋がるので。
この世の中、
機械化、AIがいくら進歩しようとも
やり取りするのは「ヒト」であって、
そこで大事なのは“信頼関係”なわけです。
構築するのは難しく、
喪失するのはいとも簡単。
今回の一連の流れを通して、
改めてこうした大事なことを考えることができました。
ぶっちゃけて言うと、
昨年の10月前後から1ヵ月ぐらい
精神的にかなりしんどかったです。
何度、何もかも捨ててやろうと思ったか。
それでも耐え凌げたのは、
周りに温かく支えてくれる方たちがいっぱいいたから。
みんなの顔を浮かべると、
まだまだがんばっていかんとな
と思うことができました。
この場を借りてお礼を言います。
本当にありがとう。
これからも壁には何度もぶつかると思います。
しかしその度に、
みんなにパワーをもらいながら
乗り越えていこうと思います。
どうぞこれからもよろしくお願いしますね。
最後にこの話だけして終わります。
梅農園を辞めることになり、
“梅農家”と声高々に言えなくなってしまったかもしれませんが、
2年間お世話になった親方から養ってもらったこと
WANOKUNI農園で培ったことをこれからも生かして
梅農業には携わり続けていきます!
それが可能なのも
みなべ町に残る機会を与えてくれた
個人パートナーの中村養蜂園さんのおかげです。
本当に感謝しかありません。
これからは養蜂園で蜂仕事を学びながら、
「サッカー×農業」というテーマを途絶えることなく
この和歌山の地でより一層励んでいきます。
それでは今回はこのへんで。
他に聞きたいことがあれば
いつでも連絡くださいね😊
2025.1.20