『竹川恭平物語』第三章最終話

最終話(第八話)
『人生を変えてくれた恩師』

 
 
 
第三章に入り、
すでに何度か話はしてきたが、
中学の時のコーチは自分にとって最大の恩師である。
 
そのコーチの教えが
今の“竹川恭平”の基を創ったといっても過言ではない。
 
そんなコーチが伝えてくれた、
今でも大切にしている言葉をこの最終話で紹介していきたい。
 
 
自分の人生を語る上で、
決して外すことのできないコーチとの思い出である…。
 
 
 
 
【怯まず、驕らず、溌溂と。】
 
まずはこの言葉。
 
闘う者として大切な心がけ。
 
これをコーチが提示してくれた時に、
そもそもなんて読むか分からなかったのを覚えている。
 
〈怯まず(ひるまず)〉
 相手に臆することなく、立ち向かうこと。
 
 どれだけ格上であろうと上手であろうと、
 ビビらずに闘うことが大切だと。
 
〈驕らず(おごらず)〉
 逆に過信することなく、
 相手を常にリスペクトして闘うこと。
 
〈溌溂(はつらつ)〉
 元気よく。
 
この言葉は、
今でもとても大切にしているし、
たまにSNSでも書いたりしている。
 
どうしても、
怯んだり、驕ってしまったりしてしまうことがある。
 
そう思っていないつもりでも、
プレーや態度、思考に出てしまう弱い自分がいる。
 
だからこそ、
この言葉を常に自分に言い聞かせている。
 
 
 
【サッカーと人生はリンクする】
 
これもよくコーチが言っていたこと。
 
サッカーだけしていてはダメ。
 
サッカーだけ真面目に、一生懸命しているだけではダメ。
 
普段の生活や勉強など、
そのすべてがサッカーにも繋がっているというのだ。
 
だから、
学校の部活ではないクラブチームだったが、
コーチはテストの結果も把握していて、
悪かったらテスト期間中は練習させなかった。
 
また、
サッカーだけではなく、
人として大事なことを何よりも熱心に指導してくれた。
 
コーチが例に挙げていたことがある。
 
 
道端にゴミが落ちているとする。
 
それをもし拾ったとしたら、
いつかサッカーでチャンスを拾えるだろう。
 
逆に道端にゴミを捨てるとする(ポイ捨て)。
 
そうすれば、
いつかサッカーでチャンスを逃すだろう。
 
 
と。
 
この話があってからというもの
拾える状況ならゴミは拾うことが多いし、
ポイ捨てをすることは絶対にない。
 
結果論かもしれないが、
チャンスを拾えた時には、
「あ、あの時ゴミ拾ったからかなー?」
と思える。
 
 
これはあくまで一つの例だが、
何はともあれ、
人としてなってない人間が、
良いサッカー選手になどなれるわけがない、
そうコーチは伝えてくれた。
 
確かにそういう人たちが
日本や世界のトップレベルにいてるかもしれないが
少なくとも自分はそんな選手、人間にはなりたくないと思っている。
 
 
すべてのことは、
サッカーに繋がっているのである。
 
それは良いことも悪いことも。
 
 
 
【感謝の気持ちを忘れない】
 
コーチが一番大切にしていたことかもしれない。
 
それぐらい常に言っていた。
 
すべてのことに感謝をしなさいと。
 
今存分にサッカーができていること、
学校や塾で勉強できていること、
家に帰ったらご飯を食べられること…
 
そして、今生きていられること。
 
何もかもが誰かのおかげで成り立っている。
 
“当たり前”のことを
“当たり前”と思ってはいけない。
 
それは決して“当たり前”ではないから。
 
恩を返しきることなんてできないが、
感謝の気持ちは絶対に忘れてはいけない、と。
 
 
この「感謝の気持ち」というのは、
今でももちろん持ち続けている。
 
それはいろんな人に、ことに。
 
もしかすると、
この気持ちを持ち続けていたから、
自分には反抗期というものが無かったのかもしれない。
 
一番近くで支えてくれている父や母、家族に
反発するなんて考えられなかった。
 
じじぃ、ばばぁ、なんて言ったことないし、
当然暴言なんて吐いたことがない。
 
たぶん、
感謝してもしきれない相手だからだろう。
 
 
やはり、
感謝の気持ちというのは何より大切だ。
 
 
 
【時の流れは未来から過去へ流れる】
 
最後に紹介するのはこの言葉。
 
これはSNSや、
オリジナルカレンダーなんかでも
書いてきた言葉である。
 
自分にとって、
生きている中で最も大切にしているモットーと言える。
 
最初コーチからこの言葉を聞いた時、
「どういうこと?」となった。
 
だって、
時の流れはふつう「過去から未来へ」流れるものやろ!と思ったから。
 
想像してもよく分からなかった。
 
しかし、
コーチの説明を聞いて腑に落ちた。
 
 
いつもこの言葉の説明には苦戦する。
 
なんと表現したら良いのか…
 
 
コーチがこの言葉に加えて言っていたのが、
 
「過去は変えることができる」
 
というもの。
 
 
過去に起きた悪いことや苦労したこと、
また選択してきたことというものは、
未来でプラスに変えられるのである。
 
あぁいう過去があったからこそ、
今自分はこうしていられる。
 
だから、
未来から過去へ流れるというのだ。
 
こう考えられると、
間違った道なんてないのかもしれない。
 
過去の出来事すべてが、
現在、未来の糧になっているのだから。
 
 
 
この言葉を教えてもらってから、
優柔不断だった自分が少しずつ変わっていった。
 
どう選択しても、
それを正解にすれば良いだけだから。
 
確かに小さな失敗を恐れる自分もいるが、
大きな決断をする時に、恐れを抱くことはない。
 
教師を退職し、
サッカーの道に飛び込んだことが良い例だ。
 
サッカーと迷って教師を選んだ過去も、
教師を辞めてサッカーを選んだ過去も、
どちらも自分にとっては正解なのである。
 
 
読者の皆さんに、
分かりやすく説明できただろうか。
 
現在、未来から過去の出来事を見る。
 
あの時のアレがあったから…
 
そう思えると、
“今”決断することにためらいはなくなるだろう。
 
 
 
 
こと細かく振り返るならば、
コーチからの言葉は他にもあっただろう。
 
とかく、
ここで紹介した言葉たちが
特に今でも大切にしているものである。
 
 
この『竹川恭平物語』の第三章では、
中学時代のサッカー人生を取り上げてきた。
 
8割ぐらいが、
恩師の教えやエピソードだったかもしれない。
 
それぐらい、
“竹川恭平”という人間を形成してくれた恩師だったのである。
 
出会っていなければ、
もしかしたらヤンチャしていたかもしれないし、
こんなにもサッカー好きじゃなかったかもしれない。
 
逆に言うと、
こんなに堅物な人間じゃなかったかもしれないが…。笑
 
未だにMのハンバーガーやポテチ、カップ麺なんて食べませんし…😅
 
 
 
高校、大学と特に連絡を取ったりしたことはなかった。
 
しかし、
このサッカーの道に進んでから、
SNSを通して再び繋がることができた。
 
電話で話すこともあった。
 
コーチと出会うことができて、
また再び繋がることのできた「サッカー」というものにも感謝をしたい。
 
 
 
人たるもの、
出会う人によって人生は違ってくるだろうが、
コーチの存在が自分の人生を大きく変えてくれたことは間違いない。
 
心から感謝しています。
 
本当にありがとうございます🙇‍♂️
 
 
ちなみに、
自分が教師を目指した理由の一つは、
子どもにとって、
『人生の恩師』となれる可能性が教師にはあると思ったから。
 
竹川と出会えて良かった
竹川が先生だったから人生変わった
 
そんな風に思ってくれる人が
一人でもいればこの上ない幸せやなぁ
と思ったのもあり教師を目指した。
 
 
それぐらいコーチは、
自分の人生を変えてくれたのである。
 
 
 
 
 
以上で『竹川恭平物語』第三章は完結です。
 
読んでいただき、
ありがとうございました🙏
 
この大きなコンテンツの中でも
かなり重要な章でした。
 
 
 
さぁ次からはいよいよ高校生。
 
どのような出来事が待っているのか。
 
先に言っておきます。
 
20年以上続くサッカー人生において、
一番苦しかったのが高校時代です。
 
もちろん、
良い思い出もいっぱいありますがね😅
 
心してついてきてください。笑
 
ではでは、
激動の第四章も楽しみに待っていてくださいね!
 
それではまた!
 
 
 
2026.3.1